成功者、お金持ちに共通する性格的・能力的な特徴

ビジネス/キャリア

成功者には共通の特徴があります。

この記事を見てくださっているのは、成功を目指すガッツのある人が多いのではないかと思いますが、そこにフォーカスし、成功者の定義を絞って書きます。

「ビジネスで成功し、自分で事業を大きくした経営者」をモデルとします。
財産や豊かさとしては、エリートサラリーマンよりも上位にあたりますが、そうしたハイクラスのホワイトカラーに当てはまることも多いです。
人脈層、お付き合いの輪としては、同じ位置どころにいる場合もあります。

筆者は、金融界やコンサルの仕事を通して成功者やお金持ちを見てきましたが、そうした経験や、仕事から遊びまでお付き合い、ご指導頂いている成功者からの学びをもとにお伝えします。

成功者の性格的・能力的な9つの特徴

鼻が利く

成功者はビジネスチャンスに敏感です。
無意識にアンテナが張られており、同じものを見た時の感じ方も多くの人とは違うことが多いです。

そのままではダメだけれどこうすると面白いな、他のアセットと結びつけると化けるな、などモノの見方ひとつとっても違います。

経験値が積み重ねられており、勘所もいいです。

ビジネス構想力がある

ビジネスの全体像を描くことができるのが成功する経営者です。
ひとつひとつのパーツがバラバラの状態ではいいものがあっても形になりません。

ビジネスの入口からキーになる部分、ストロングポイントを整理し、マネタイズポイントをどこに置くかなど、点と点を線でつなぐ力、絵を描く力を持っています。

ビジネスモデルのラフ画をつくると言い換えてもいいかも知れません。

これこそが経営者の仕事です。
センスよく描きあげられた絵は合理性があり第三者への説得力も高いです。

筋のいい経営者とバラバラで絵にならない社長とは雲泥の差がでます。

人を巻き込む力がある

成功者は、ビジネス構想の中に人を巻き込んでいく力があります。

上記のように構想力が高く、面白い絵が描けるからという理由もありますが、人をワクワクさせたり、蓋然性が高いと思わせる魅力があります。

あらゆる事業は、自社で抱える社員だけでは足りないことが多く、パートナー企業、各種専門家などキーマンをしっかりと確保できるかが成否に直結します。

決断・行動が早い

決断に時間をかけても結果は変わりません。

有名なファーストチェス理論によると、「5秒で考えた打ち手」と「30分考えた打ち手」を比べると86%は同じ結果になる。と言われています。

ソフトバンク孫正義氏の「どんなことでも10秒考えればわかる。10秒考えてもわからない問題はそれ以上考えても無駄だ。」という言葉もあり、これはやや極端かも知れませんが、答えのない問題に対して時間をかけて悩んでも意味がないということです。

結果が大して変わらないのであれば、早く決断して、行動に移すべきです。
スタートを切るまでの時間で既に差ができるのです。

大切なのは、決断したことが正解になるように動くことであり、「絶対失敗できない決断」と思って唸っていても時間の無駄でしかないのです。

成功者はこれを知っているので、意識的、無意識的に早く決断します。
決断にグズグズしている社員がいると、結果ではなくて決断が遅いことに対して喝を入れています。

計算できるリスクをとる

失敗を恐れてはいては何も成し得ません。
リスクのないところにリターンはないです。

ただ、成功する経営者は、計算できるリスクの中で行動します。
最大でこういうリスクがある、ここはヘッジできると考え、リスクテイクできる幅を把握した上で勝負します。

イケイケ社長に見える人であっても、取れるリスクが分かっているからこそ、そのラインまでは思い切りがいいのであって、闇雲に突き進んでいる訳ではありません。

しかし、成功者になれない人、転落する人は、行き当たりばったりであったり、計算が合わないがやりたい気持ちが抑えられずに破綻の道へ落ちていきます。

面倒見がいい・可愛がられる

面倒見がよかったり、可愛いと思われるのも成功者の共通点です。
それ故に人が付いてくるという面もあります。

もちろん時間は有限で、良縁、悪縁あるので、誰にでもという訳にはいきませんが、
面倒見のよさで、周りを固める面々、次世代人材、ビジネス相手からも慕われています。

誰からみても可愛いところがあるのも特徴で、先輩筋からは可愛がられ、年少者からも親しみやすい雰囲気があります。
利害関係を超えて、人脈が好循環するのも頷けます。

立場を問わず慕われるので多少ピンチに陥るこがあっても、「よし、俺がなんとかしよう。」と何人もが思います。
”どれだけ協力者を得られるか”が成功のひとつの要素と言われますが、まさにその通り。
神輿を担ぐ人が集まる人間性は非常に大事だと思います。

急坂を転がるように沈んでいく経営者もいますが、ここにも大きな分岐点があるように思います。

素直で謙虚

素直さ、謙虚さを持ち合わせているのも成功者の特徴といえます。
松下幸之助翁も素直な心の大切さを説いていますが、持続的に発展するためには必須の条件ではないでしょうか。

人間は、ものを見るときに、自身の解釈によってそのものを捉えます。
同じりんごを見たとしても、AさんとBさんでは見え方、捉え方が違ってくるものです。
自身の生き方やその時の精神状態などによってフィルターがかかってしまいます。

素直にものを見ることで、より真実に近い形がみえます。
成功者はありのままでインプットし、ねじ曲がることが少ないです。

だからこそ、正面からものを捉えてロスなく力を伝え、ビジネスを推進することができます。

傲慢になった時に転落の道を歩みやすいものですが、謙虚であれば足元をすくわれるリスクも小さくできます。
成功者は、変にへりくだり過ぎることはありませんが、わきまえ方を知っていて、嫌味を全く感じさせません。

代々のお金持ち、旧家、名家の方にも同様の特徴があります。
教えられたわけではないのでしょうが、自然と覚える帝王学のひとつなのでしょうか。

好奇心・知識欲が旺盛

自身のビジネス分野にとどまらず、世の中の情勢、経済、新技術などはもちろんのこと、
流行や文化などに対しても関心を持ち、興味が深いことには貪欲に知識を求めます。

ど真ん中の分野と直接的なものはもちろん、それ以外のことにも造詣が深かったり、ということもよくあります。

成功者は、あらゆるものからヒントを得ていきます。

人・仕組みを使える

人の使い方がうまく、仕組化して半自動で回転する形をつくることに長けています。

はじめからそこまで見据えて構想しているというところもありますが、設計図を実際に形にしていくスピードが早いです。

上手く人に任せることもできるので、ひとつのタスクで手一杯にならず、できる限り櫓の上から戦局を見つめることが可能になります。

成功者の意外な特徴

一般的には抜けているところや、欠点、それでいいのかと思われるかも知れませんが、成功者の少し意外な一面を紹介します。

多くの成功者に共通する部分であり、逆の人はあまりいないように思います。

仕事時間は必ずしも長くない

成功する経営者というと朝から晩まで忙しく働いているイメージがあるかも知れません。
こち亀の中川父のように72時間働くような人もいるかも知れませんが、必ずしもそうではありません。

仕組化して、上手く人が使えているので、トップ自ら動く部分が多過ぎることはありません。
トップ外交が効果的である場面には、当然出ていきますが、走り回ったりデスクにかじりついたりということはありません。

少し余白がある中で、考えを巡らせていたりしますが、これこそが社長の仕事であると言えます。

無駄に細かな会議に出たり、小さな商談に顔を出しても逆効果になったりもします。

サラリーマン社長の場合は、雇われ人の1人になりますので、朝から晩までびっしりスケジュールが埋められていますが、総本山に位置する経営者は意外にゆったりしています。

遊びながら仕事をする

個人差もあるかもしれませんが、仕事と遊びをうまく混ぜています。
ゴルフに興じたり、美味しいものを食べたりしながら、リラックスして仕事に臨みます。

もちろん接待以外です。
ですが、こうしたところから輪が広がっていったり、仕事関係者も混ざって遊びに興じたり、あらゆるところで根の張り方が広がっていきます。

大きな方針にだけ関心がある

大きな方針に集中して、細かなことは社員に任せます。
小さなことにまで目を光らせているイメージもあるかもしれませんが、そうしたことは殆どありません。

大きな問題の背景にある小さいなパーツには時として、切り込むこともありますが、基本的には社員に任せます。
船の舳先をどこに向けるが重要であり、そこに集中します。

また、些細なことにまで口を出していると、社員も嫌になり離職率も高くなります。
周辺視野でおんぼらとみて、些末なことでは秘書に怒られるくらいが、ちょうどいいように思います。

失敗も多い

成功者は、今までの失敗の質、量、ヤラレの幅も大きいです。
それだけ行動を起こしてきたことの証でもあり、失敗から立ち直る過程で多くのものを学び、それが貫録につながってきています。

やっていいこと、悪いことも、経験の中から深く知っているからこそ、大胆かつ細心な判断ができます。

成功者になるための心構え・習慣

常にビジネスを意識する

成功する経営者は、常にビジネスのことが頭にあります。
遊んでいるときも頭の片隅にあり、ちょっとしたことからヒントを得ています。

意識すると書きましたが、無意識にアンテナが反応するくらいでないといけないです。

自分を磨く努力を癖づける

本人は努力と思っていないかも知れませんが、成功者は常に自分を磨いています。

情報収集、人脈構築、幅広い知識を得ること、などなど。
人によって違いはありますが、常にアップデートし続けることが重要です。

構想力・想像力を養う

ビジネスを構想する力を養いたいものです。
細かなシミュレーションをするということではなく、ざっくりとビジネスの輪郭を描いていくような脳内作業です。

併せて簡単な数字のイメージも同時に見積もりたいとこです。
例えば街で不動産をみたら、大体いくらの物件で、年間収入がいくら、借入金利を差し引いて、いくら儲けが残るというようなことが皮算用できるといいです。

また、フェルミ推定的に、このビジネスのマーケットは大体このくらいかなと考えたり、思い付きの一歩先を見れるような考え方が身につけるといいと思います。

人の使い方・仕組化を意識する

自分ひとりでやっているフェーズから、人に任せて半自動で回るフェーズに乗せられるかが大きな分岐点になります。
実務から手を離すことができて、自分がいなくても回る仕組みをつくれるかが重要です。
ビジネス構想とも繋がりますが、これを意識しましょう。

失敗から学び倍返しでジャンプする

たまたま宝くじが当たるように、偶然お金持ちになる人もたくさんいます。

しかし、こうした例はさておき、実力で成功しようと思うと、いきなり上手くいくことはまずありません。

大なり小なり失敗も繰り返しながら、研ぎ澄まされて成功の形が出来上がってきます。

行動を起こす以上、当たり前のことながら表か裏がでます。
全勝はあり得ませんから、必ず失敗も起こります。
成長に従って、ある程度の規模で動けば、それだけ大きな失敗もすることでしょう。

大切なのは、そこでめげずに這い上がることです。

打たれ強いだけの馬鹿ではダメなので反省は絶対に必要ですが、同じ轍は踏まない体制を作り直して、前に進まなくてはいけません。

失敗はバネ、これはこれで有難い。
ピンチはチャンスです。

悪いことがあったらいいことが起こる予兆と本気でワクワクしているような人が成功します。

まとめ

今回は、実際にお会いしたり、お付き合いしている成功者を思い浮かべながら記事を書きました。

テレビの中のぼんやりとした姿ではなく、リアルに肌で感じた特徴を纏めさせてもらいました。

成功を目指す方、経営者や富裕層とお付き合いをされる方、なんとなく興味がある方など、ご参考になれば幸いです。

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