「株券」の現物が出てきた際の手続き。株券の電子化制度へ対応

株式投資

紙の株券が出てきたけど、どうしよう?

相続などの際に度々出てくる問題です。

お爺さんが元気な頃に株をやっていて、亡くなった後でタンスの奥から券面が出てきた・・なんてのは意外によくある話です。

平成21年(2009年)から株券の電子化が実施され、それ以降に売買されていれば紙の株券はないはずなのですが、それまでに株を辞めていたり、知らず知らずのうちに株券がタンスに眠っていたなんてこともあります。

私自身、昭和時代に亡くなった祖父の株券が出てきて、どうしたものかと思いながら手続きをとりました。恥ずかしながら10年以上株の世界にいながら紙の株券を触ったのはこの時が初めてで、トレードには関わっていても、自ら事務手続きをするのは戸惑いながらの経験でした。

紙の株券を売れる状態にする手続きについて、株式の管理体制も加えてご説明します。

「株券」現物を持っているがどうしたらいい?

面倒な手続きは早く終わらせたいものです。
まずは、手続きのやり方をシンプルにお伝えします。

その株式銘柄を管理している信託銀行を把握する

紙の株券は、信託銀行の「特別口座」で管理されています。
(既にこの時点で面倒な気持ちになると思いますが少し堪えて読み進めてください。この辺り詳しくは後段で説明します。)

株式の発行会社によって、管理している信託銀行は異なります。
なので、どの信託銀行で管理されているのかを把握するのがファーストステップです。
これは、あなたが株を預けようとする証券会社、もしくは発行会社に聞けばすぐにわかります。
「○○社の株券が手元にあるが、どの信託銀行に問い合わせればいいか」と聞けば教えてくれます。

どちらでもいいと思いますが、扱い慣れている証券会社がスムーズな気がします。
感覚的には発行会社だと会社によっては(特に大きくない会社は)分からなくて戸惑ってしまうような・・。

殆どの場合、下記3信託いずれかの証券代行部が担当になります。

  • 三菱UFJ信託銀行
  • 三井住友信託銀行
  • みずほ信託銀行

また、四季報を見てもすぐにわかりますが、当記事を読んでくださっている方はお持ちでない場合が多いかと思うので聞いてしまったほうが早いでしょうか。

信託銀行から証券会社への口座振替手続きをする

信託銀行に問い合わせた段階で、その後の手続きをガイドして貰えます。

ここで、あなた様本人名義の株券であれば比較的楽なのですが、相続で名義書換えが必要な場合が少し面倒です。

当該株券と相続を証する書面を併せて提出、申請する必要があります。
既に手元にあればいいですが、なければ役所などで取り寄せなければいけません。
これらを信託銀行へ送付すれば手続きを進めて貰えます。

その後、証券会社の口座(なければ作る必要があります。)へ預け入れる形になります。

信託銀行の特別口座から証券会社のあなたの口座へ振替が完了したところで、売却が可能になります。

株式はどのように管理されている?「株券の電子化」

なぜ上記の手続きが必要なのか。
株式の管理体制がどうなっているかを説明します。
そんなのどうだっていいよ・・・という人は読み飛ばして貰っても大丈夫です。
まあ、車の構造が分からなくても運転はできますからね。。

株券の電子化(株式のペーパーレス化)とは?

大前提として、現在、株式は電子的に管理されています。
上場会社の紙の株券は廃止されて、電子的な記録の上でのみ成り立っています。

株の売買をした場合、その記録は全て電子的に管理され、株主の権利とお金の交換をシステム上で行っています。当たり前の話ですが、株を手で触るなどということはあり得ません。

「株券の電子化」は平成21(2009)年1月5日から実施され、紙の「株券」から「電子記録」に置き換わることとなりました。

但し、これを境に急に紙の株券が無価値になるというほど乱暴な話ではありません。
そのため、電子化が済んでいない株券は信託銀行の「特別口座」というところで管理されています。
そして、(上述の電子化)手続きがされたら証券会社の口座へ移ることになります。

株式の管理体制

現在、株式は電子的な管理に統一されています。

証券会社の口座とリンクして、証券保管振替機構(ほふり)という振替機関に登録されています。
売買が約定した場合、電子的に株主が切り替わり、新しい株主には株が、旧株主にはお金が受け渡されます。
株の受け渡しはT+2営業日となっていますが、この付け替えに要する時間です。

なにやら手元になくなってしまう感じがしないでもないですが、
電子化されているおかげで、紛失、盗難、偽造のリスクもないですし、売買の度に紙の受け渡しをする必要もあません。
極端な話、泥棒に入られても株を盗まれることはありません。

仕方のない話ですが、私の祖母はこれを知らずに祖父亡き後「株券」現物を大事にしまっていたわけです。今更紀元前の感覚で恐縮ですが、じいさん、ばあさんは、天国で「ほえ~っ」と言ってるんだろうなと思います。

以上、株券の手続きについて助けになれば幸いです。

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