【完全網羅】投資信託をおすすめしない理由

金融商品

投資信託は親しみやすくパッケージされた実に巧妙な商品です。
しかし、その殆どはおすすめできないファンドと言っても過言ではないと思っています。

入口のハードルが低いように見えて、初心者に高いリスクテイクをさせる商品であったり、保有するだけでランニングコストがかかったりと、分かりやすそうに見えて複雑につくられています。

投資信託をおすすめできない理由について、この網羅的に解説します。

投資信託の「分配金」は甘い罠

毎月分配型の投資信託は根強い人気があります。
定期預金に慣れ親しみ、利息慣れしている日本人にはとてもウケる商品です。

しかし、分配金は毎月純粋な儲けとして口座に入っているわけではありません。
あなたの投信の持分を毎月自動解約して、振り込まれているのです。
増えているわけではないということを認識してください。
(わざと誤認を誘っているような印象すら受けます。)

分配金の仕組みについての詳細は下記記事を参照してください。
投資信託分配金の仕組みと利益認識。投信は本当に儲かっているのか?

知らずに毎日取られている信託報酬

投資信託は保有している限り、信託報酬というコストがかかり続けます。

報酬という通り、運用会社、販売会社への管理報酬に相当するものです。
運用成績の良し悪しに関係なく、毎日一定率が引かれ続けます。

ファンド資産から少しづつ取られていますし、領収書のようなものも発行されないので、気付かない人が非常に多いです。

また、信託報酬はファンドによって結構差があります。
当然ながら、信託報酬の高安といいファンドかどうかは全くの無関係です。
ただ、管理の工数上、海外ファンドのほうが高くなる傾向があります。

また、販売を担う証券会社や銀行からすると、信託報酬が高いファンドほど薦めるインセンティブが強くなります。

信託報酬の金額目安や課金のされ方は下記記事で解説しています。
投資信託の信託報酬とは。目安はどのくらい?

投資初心者があっという間に損する理由

投資信託は、初心者にも受け入れられやすいようにパッケージされています。

但し、行きはよいよい帰りは怖いです。
気軽かつ簡単に、遠い国の資産や先端テクノロジーなどに投資できますが、自分の理解を遥か超えたところで激しく値が動いたりします。
そもそも無知な資産クラスにお任せでお金を預けている・・・こんなことが平然とできてしまうのが投信の怖いところです。

上述した分配金や信託報酬なども巧妙な仕組みで、初心者ほど上手く扱われてしまいやすいです。

下記の記事でなぜ知らない間に損してしまうのか、より詳細に解説しています。
投資信託で損する理由。投信は初心者向けは大嘘

買ってはいけないファンドの特徴

投信はおすすめできないファンドが殆ど・・・だと思っています。
その中でも、これは買ってはいけないという特徴があります。

こちらの5点に当てはまる投資信託は特に注意してください。
恐らくすごく沢山のファンドが当てはまります。
あなたが検討しているファンドも当てはまっていませんか?

  1. 高分配型の投資信託
  2. テーマ型・テクノロジーを強調したファンド
  3. 新興国資産型のファンド
  4. 信託報酬の高いファンド
  5. クローズドエンド型投資信託

下記の記事でより詳しく、また買ってもOKなファンドも紹介しています。
買ってはいけない投資信託。初心者ほど買ってしまう投信5つの特徴

売りたくても解約を止められる

ちょっと信じられない話ですが、投資信託を売却しようとすると引き止めに遭うことがあります。

販売する金融機関で、半年や一年など一定期間は売却を止めるという社内ルールがあったりします。
そのファンドが売り時であろうと見通し真っ暗であろうと機械的に止められます。

金融機関からすると、投資信託の短期乗り換えは金融庁から指摘されやすいので、このような一律のルールを設けて保有期間をコントロールしようとします。
金融機関側も監査の時に、きちんと理由を説明すればいいのですが、機械的にルールをつくってしまったほうが確実に失点を防げるのでこのような方針をとっています。

また、注力ファンドについても資産残高を増やす方針があったりするので、解約を止めてきたりします。

要するに営業マンが自分にバツがつかないように、引き止めをしてくるのです。

こうした実態は下記記事で解説しています。
証券会社が投資信託を解約させてくれない!? 恐ろしい「短期損切り禁止」ルール

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