【人を動かすヒント】「できる人」がわからない「できない人」の考え方

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仕事が「できる人」には、「できない人」の考えがわかりません。
とはいえ、もちろん「できる人」なので、必要とあらば「できない人」のこともあれこれ分析的に考えたり、親身に話を聞いたりもするでしょう。

だけど、それで効果的な打ち手が出てきた試しがあるでしょうか?

できる人」は「できない人」の根本にあるマインドが理解できません
当然です。成功者のマインドが根底にあるからこその「できる人」なので、骨に染み付いた感覚がまるっきり違うのですから。

この記事では、「やる気のあるできる人」がわからない、「できない人」、「萎びたキャベツのようにやる気のない人」の動かし方についてヒントを提供します。

★【この記事が役に立つ人】
  • 花形部署で活躍後、新組織の立ち上げをやる人
  • スピード出世で新任部長になる人
  • 社員の指導・育成をする人
  • ベンチャー、スタートアップ企業幹部へ転身する人
  • 独立起業する人
  • 法人ビジネス出身で個人ビジネスへ参入する人
  • 優秀な人の世界で切磋琢磨してきた人ほど、マジョリティである一般的な人の感覚には免疫がありません。限られたリソースをマネジメントしていかなければならない時に初めて混乱するポイントだと思います。
    また、社員、部下だけでなく、特にBtoCのビジネスをやる場合、個人顧客の心理理解にも役立つ考え方です。

    仕事ができない人の考え方

    世の中「できない人」のほうが多い

    「できる人」は「できない人」を見ると驚きます。呆れます。??が一杯になります。
    ここで呆気にとられても一回落ち着きましょう。

    できる人同士のやりとりで完結していた世界とできない人も混ざり合った世界とは違います。
    花形部署で活躍してきた人ほど注意。
    できる人の中でのできない人」と「そもそもできない人」とは違います。

    ステータスもあって活躍してきた人ほど免疫がありません。

    誤解を恐れずに言うと世の中、できない人意識の低い人自分を律することができない人のほうが多いです。
    真面目であるほど許せない気持ちになるけどこれが真実です。

    裏を返せば、そこを上手くマネジメントするからこそボロ儲けできる世界が広がります。
    社内も顧客も競争相手も「できる人」だったら適正利潤以下しか取れないレッドオーシャンになります。ここは優秀なあなたなら頭で分かっているでしょう。だけど、想像を超えているんですよね。

    「できない人のほうが多い」という前提を置いて、「社会人数年やってたらこれくらいできて当たり前」とか「それ、ビジネスのきほんのき」とか思わずに、極端な話、名刺交換のマナーが分からなくても優しく教えてあげるくらいの心の準備をしておきましょう。

    一旦、期待値をグーっと下げてリラックスです。
    イラついたら頭のスタミナにも影響しますよ。

    できない人は頑張りたくない

    できない人」というのは基本的に頑張りたくないと思っています。

    待っていれば、歳とともに昇格して、給料も上がっていくという思考を持っています。
    また、最低限のルーティンワークをするだけで給料が貰えて、色んなチャンスもあるものだと考え、そうでなければ会社が悪い、運が悪い、と考えてしまいます。

    たまに趣味、嗜好に合う仕事を与えると一瞬やる気が出るけど3日坊主です。
    小さなことを続けられるのが最強の能力であることを知る由もありません。

    優秀な人と反対で、自走するエンジンを積んでおらず、(本人はそう思っていない場合もありますが)他力本願です。

    頑張ったら昇給する、ボーナスを出すというインセンティブ付けも効きにくいです。

    慣性の法則に乗せて・・と言いますか、流れるように進む仕組みに乗せてあげられれば機械的に仕事が読めるのですが。

    ※間違った方向に力んだり、俗にいう空気が読めない人もいますが、ここでは別枠として想定していません。

    できない人は変化が怖い

    「できない人」は変化を恐れます。

    「できる人」でも勇気を振り絞って変化に向かっていく面もあると思いますが、それとは全く異なるマインドです。

    兎に角、環境が変わることを嫌います。
    仮に条件が良くなるとしても同業他社への転職もハナから嫌がりますし、ずっと同じ環境で同じことをして安くても安定的に給料を貰いたいと思っています。
    変化しないことは衰退に繋がるという考えがありません。
    どちらかというと、年功序列で勝手に環境が良くなると妄信しています。

    論理的に説明しても知識を与えても意味がありません
    安住の地、コンフォートゾーンから出ることに訳もなく恐怖を感じています
    自分のことは自分で守るとかサバイブしようという精神がないわけです。

    できない人は人間関係を気にし過ぎる

    必要以上に人間関係を気にするのも特徴です。

    相手からすると全く気にも留めないようなことでも気になって行動にブレーキがかかります。
    例えば、自分が先に昇進すると(比較される仲間から)裏切ったように思われるのではないか、とか同業他社に転職するのは初めての上司に悪いとか、半ば妄想ではないかと思うくらい気にします。

    今後も付き合いがある人かどうか、恩義があるかどうか、損得があるかどうか、なども関係ないです。
    もう一生会わないような人のことまで考えますからね。

    人を大切にするというのとはまた違います。
    過剰に人目が気になるというか、一種の恐怖症のような感覚を受けます。

    もしかすると、できる人の言葉は、言外に人を押しのけてとか踏み台にしてでものように聞こえる面もあるのかも知れません。

    できない人を頑張らせるには

    誠実な関心を寄せる

    どんなに理解に苦しもうとも、理解する姿勢を見せることは有効に思います。

    短時間でもいいので、誠実な関心を寄せてみることです。
    関心あるフリではなく、何かひとつでも仕事に関係ないことでも、本心から関心が持てることを探すのです。

    相手は、何が好きで、何に喜びを感じるのか、何が嫌なのか、などなど。
    趣味の話でも食べ物の話からでもモチベートするためのヒントが落ちているハズです。

    注意点として、「1人1回くらいは話しかけとくか」という感じで義務的にやったりすると逆効果です。また絶対に見下していると感じられる態度をとってはいけません。自信がない人ほど敏感に感じ取ります。

    彼らは、優秀な人かどうかというモノサシでは見ていないので、できる人ということはコミュニケーション上何の意味も持ちません。

    同情を持つ

    相手の感情に共感する姿勢を見せましょう。

    相手の言っていることが正しいかどうかは関係ありません。
    論理的に正しかろうが間違いだろうが、乾いた事実として相手はそう思っているのです。

    まずは、そうした考えを持っていることをわかってあげることです。
    ネガティブにみえてもどこかにプラスの動機が隠れている場合もあります。

    確かにそうだと思えることについては、
    「そう思うのはもっともです。もし私があなただったら、やはりそう思うでしょう」と同情を示してあげましょう。

    「この人は自分のことを分かってくれる。味方だ。」と認識して貰えば、無下にできない人間関係の中に入れて貰うことに繋がります。

    強い欲求を起こさせる

    相手についての理解が進めば、関心の居所もわかってくるかも知れません。

    相手が何に関心を持っているかを見抜いて話題にするのです。
    そして、それを叶える、より良いものを手に入れる手段を仕事を通じて提供するのです。

    相手の内面から強い欲求を起こさせることができれば、自走するエンジンが搭載されます。
    目的は仕事ではなく、その人によってオリジナルなものを見つけます。
    それを得るための手段が仕事です。

    「できない人」を「できる人」に変えるには

    相手に思いつかせる

    仕事のやり方は、あなたが指示するのではなく、相手に思いつかせましょう

    「できる人」であるあなたの中には正解があるでしょう。
    グッと我慢して答えを与えずに、相手の中から出てくるように仕向けましょう。

    「仕事を成功させる何かいい方法はないかな?」と相手に相談しましょう。
    頼りにして、信頼を寄せて、相談するのです。
    得意気に言ってくれればしめたもの。

    指示された仕事ではなく、自分でソリューションを生み出したクリエイティブで刺激的な仕事に変えてあげましょう。

    この辺は、優秀な若手でも同じことが言えるかも知れませんね。
    あなたが若い時もこうやってモチベートしてくれた上司がいるかも知れません。

    遠回しに注意を与える

    どんなに優秀な人あっても、注意しなければいけない時もありますよね。
    ここもグッと堪えて、直接注意することは避けましょう。
    まして、感情的に怒鳴るのは論外です。

    誤りを指摘するのではなく、遠回しに注意を与えるのです。
    自分で気付かせると言ってもいいかも知れません。

    大きな問題であれば(余程酷い人でなければ)本人が自覚しているので注意なしでフォローだけでいいかも知れません。

    (大きな問題に繋がる)小さな問題こそ拘るべきですが、注意して気分を害すことなく、気付かせる努力をしましょう。

    激励して能力に自信を持たせる

    褒めることも重要です。

    日頃から注意して褒めるチャンスをうかがいましょう。
    これも嘘やつくったようなものは逆効果です。

    どんなに小さなことでもいいので、あなたが本当にいいと思ったことで具体的に褒めてください。

    褒めることによって自信がつき、仕事も楽しくなってくれば成長曲線に乗ってきます。

    人材育成に繋がるよう褒めるのも少々訓練や技術が必要です。
    この点、褒めて伸ばすことの達人、故小出義雄氏の著書「君ならできる」が参考になります。

    定期的に名著「人を動かす」を読み直す

    お気づきかも知れませんが上述したポイントは、デール・カーネギ氏の名著「人を動かす」で語られている原則です。
    各原則をケース、場面を想定して当てはめています。

    ひとつ一つは、少し意識すればできることですが意識に置き続けることが難しいです。
    私もトレーニング中ですが、ノートに内容を書き移して持ち歩いています。

    言わずと知れた人材マネジメントにおける不朽の名著。
    まだの方は週末までに家に届くようすぐ注文しましょう。
    原則をいくつか意識した瞬間から、ふとした場面が成長機会に変わります。

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