【株投資本 おすすめ 絶対的6冊+2冊】初心者から上級者まで。これぞ株式投資の教科書

おすすめ本/書評
株式投資の本は山ほどありますが、基礎を固めてくれる「これが教科書だといえる良書は多くありません。
だけど、このブログを見てくれた方は、なんとか勉強したいと思っている意識の高い人ですよね。
そんな方々に、時間の無駄になるような本は読んで欲しくありません

私も、10年以上株を勉強する中で、無駄本に時間をとられることも数限りなくありました。
その中で出会うことができた、知的興奮でワクワクした、明らかに株を見る目が変わった、自分の成長を実感できた本だけを紹介します。

おすすめしたいのは、以下の方々です。

・投資に興味があって基本を身に付けたい人
・自分でスキルアップしたい個人投資家
・プロフェッショナルを目指す金融機関の若手
・もう一度基本を確認したいベテラン投資家

専門知識がなくても十分に読めるものも多いので、是非肩の力を抜いて読んでみてください。

読む前と読んだ後で、
・株式市場を見る目
・個別株を見る目
が変わっているはずです。

そして、日常生活やニュースを見るたびに、世の中ってこんなに面白かったっけ?って感じるはずです。

手軽度、重要度でをつけているので参考にしてください。
5つが最高です。

株式投資の教科書 おすすめ本6選

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ピーター・リンチの株で勝つ

手軽度☆☆☆☆ 重要度☆☆☆☆☆
ピーター・リンチ / ジョン・ロスチャイルド 著
三原敦雄 / 土屋安衛 訳

もうこれ1冊読んだことあるかないかで随分違います。市場関係者が若手に読ませたい本No.1です。
それでいて誰にでも読みやすいのも◎です!
350ページくらいありますが、読むのに専門知識は必要なく、分かりやすく書かれています。
流行りものに手を出して失敗しないこと、人気銘柄以外に目を向けることや、銘柄の類型別の投資ポイントや利食いの目安等々、シンプルに基本が述べられています。

1冊読むだけで基本的な考え方が身につきます。

当ブログ記事「ピーター・リンチの株で勝つは投資家のバイブル。神株本の要点」でも触れています。

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バリュー投資再入門

手軽度☆☆☆☆☆ 重要度☆☆☆
戸崎裕隆 著

元中小型株担当のアナリストが書かれた本です。
これはなんと言っても読みやすいです。

著者も上記の「ピーター・リンチの株で勝つ」に影響を受け、それを実践してきた人です。
「ピーター・リンチの株で勝つ」の要旨がより平易に実体験も交えながら書かれています。
割高、割安の感覚を養うことや不用意に人気株に飛びつかず地味だが良い銘柄を見つけること等が述べられています。コラムやちょっとした物語もあり、読み物としても面白いです。
著書はアナリスト引退後は、個人投資家向けにセミナー講師などされていたようですが、現在はご存命でないのが残念です。

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バフェットの銘柄選択術

手軽度☆☆ 重要度☆☆☆☆
メアリー・バフェット / デビッド・クラーク 著
井手正介 / 中熊靖和 訳

ご存じ著名投資家ウォーレン・バフェット氏の銘柄選別の基本スタイルが述べられています。

稼ぐ仕組みが強固で、ハードな環境下に置かれても成長を続けられる銘柄を長期で保有するのが彼のスタイルです。このような銘柄が、突発的な悪材料で売られた時にバーゲンハントし、再び成長局面に回帰して復調(伸長)するのを待つように、良い銘柄を安く買って腰を据えて保有することを説いています。
バフェット氏は指標としてROEを特に重視し、長期的な利益成長で株主の富を増やしてくれる銘柄に対象を絞ります。

このことを読み手にレッスンする為に、計算して貰うような箇所があります。

計算自体は小学校の算数ではありますが、数字で感覚を掴んで貰おうと書かれている部分もあり、慣れていないと少々とっつきにくいかも知れません。
マスターして、もしバフェ銘柄を自身でピックできると楽しいですね。

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投資で一番大切な20の教え

手軽度☆☆☆ 重要度☆☆☆
ハワード・マークス 著
貫井佳子 訳

米系運用会社オークツリー・キャピタル・マネジメント会長が書かれた本です。

一番大切と言いながら20個あります(笑)

投資において基本的な20項目をリスト的に覚えて、時折見返したりするといいと思います。

個人的に、20項目の中でも是非意識いただきたいと思うのが本書第一項目の「二次的思考をめぐらす」です。
 
簡単に説明の為、本文から引用すると「これは良い企業だから、株を買おう」というのが一時的思考。一方、「これは良い企業だ。ただ周りは偉大な企業と見ているが実際にはそうではない。この株は過大評価されて割高だから売ろう」というのが二次的思考です。
要は目の前の事実に対して皆と同じように単調に反応するのではなくて、自分の頭で考えて判断するということです。人間は、結構知らず知らずのうちに物事に反射的に行動してしまっているので、日頃から考える訓練をしておくと凄くいいですね。

ちなみに、著者は冒頭の「はじめに」の中で、本書の狙いは、読者がこれまでに触れたことのない投資に対するアイデアや思考方法を伝えることだ。とありますが、特に(良くも悪くも)非常識な点もなく投資の基本が流れている考え方だと思います。ただ、批判する訳ではなく、著者の狙いとは違うかもしれないが本筋をいく良書だと思います。

初心者よりも、少し勉強してから読んだほうが深度が高いところで理解できると思います。

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ウォール街のランダム・ウォーカー

手軽度☆☆ 重要度☆☆☆
バートン・マルキール 著
井手正介 訳

古典的名著のひとつです。「株価の動き」に焦点を当てて書かれたものです。
株式市場では度々ミスプライスがあったり、心理に影響されることがあるという点や、ファンダメンタルズを織り込む効率性について等々、ひとつ一つ株価の動きを説明しています。

やや極端かなという点や米国市場を主な観察対象としている点もありますので、これ1冊だけ読むよりは他の本も合わせて読んで偏りを修正したほうがいいかも知れません。
結構、学術的な色合いがあるのとボリュームもあるので、あまり読みやすくはないです。
優先度は必ずしも高くはないですが、どこかで一度読んでおくといいですね。

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酒田五法は風林火山

手軽度☆☆☆☆ 重要度☆☆☆ 
日本経済新聞社 編著

テクニカル分析の古典的名著です。
相場ケイ線すなわちチャートの読み方、分析についての本です。
チャート形状の説明、実際の株価に当てはめた解説が多数紹介されています。
酒田五法の名前でピンときた方がいるかも知れませんが、コメ相場で活躍した本間宗久氏が確たるものとした日本古来のチャート分析です。ローソク足とかケイ線分析とか元を正せば日本初ですからね。

字が大きくて読みやすそうな感じですが、実はディーラーに人気の本でもあります。
証券会社でテクニカルを最も重視するのは、短期で相場を張ることも多いディーラーですからね。
ディーラー出身の大和証券G日比野元社長の座右の書と何かの記事でみた記憶があります。

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株式投資本 番外編2選

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最後の相場師

手軽度☆☆☆ 重要度☆☆
津本陽 著

伝説の相場師と言われた是川銀蔵氏、通称コレギンをモチーフにした小説です。
かつて是川氏が相場を張った時のエピソードがドラマチックに描かれています。

一応、作中では名前は変えてありますが、ほぼそのまま再現されているように思います。

是川氏で有名なのは、ベッシこと住友金属鉱山株の買い仕掛けですが、

このエピソードを中心として、日本セメント(現太平洋セメント)、同和鉱業(現DOWAホールディングス)での相場戦や是川氏の考え方、波乱万丈な人生を描いています。
同じように相場を張るかどうかは置いておいて、相場を張るときの心理状態や本質を見抜く目を養う為に彼の人生から学ぶべき点がないかという視点で読むと大変勉強になります。

読み物としても面白いです。

古臭いと感じるかもしれませんが、特に証券マンは投資家心理を学ぶ上でも読んだほうがいいと思います。
是川銀蔵氏については当ブログ「バフェット級の邦人投資家。日本最後の相場師是川銀蔵に学ぶ2つの事」でも書かせて頂いています。

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ヘッジファンドの真実

手軽度☆☆ 重要度☆☆
若林秀樹 著

題名の通り、ヘッジファンド業界や内情について書かれた一冊です。

著者は長らく電機業界担当アナリストを務めた後、自身でもヘッジファンドを設立されています。(現在は引退)

ヘッジファンド業界がどうなっているのかや社内の事情などに興味のある人には面白い本だと思います。
やや専門的な部分もあるので、小慣れた人のほうが読みやすいかと思います。
読んだら運用が上手くなるとか、そういうものではないです。
ヘッジファンドについては、当ブログ記事「ヘッジファンドとは? どんな組織でどんな人がいるのか」でも書かせて頂いています。

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株のおすすめ本:まとめ

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以上、それぞれの知識や経験、時間などに合わせて読んでみてください。
 
重要度のにこだわるよりも、読みやすいものからステップアップしていったほうがいいでしょう。
 
ガチガチに構えて覚悟を決めるのに時間かけるよりも、できることからサッサとやって一段づつ上ったほうが結局早いですから。
ぜひ一冊、一冊の世界観を味わってみてください。

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