今の世の中、株の勉強方法が溢れかえっています。
あれもこれもやっていたら、何も身に付きませんし、楽してできる系のものはアテになりません。
遠回りのように思えても、基本を繰り返すことが成功への近道であり、大怪我を避ける方法です。
これだけやれば基本が身につくということを網羅しました。
楽ではないけれど、お金もたいして掛かりませんし、得られるスキルは一生ものです。
株の基本を身に付けたい人、ふんどしを締め直したい人に参考にして欲しいです。少しの意識でできる方法です。
株式投資の勉強で繰り返すこと
株の勉強で繰り返す基本は、シンプルです。
下記の5点を習慣にしてください。ほかのどんな方法に目が行くのもこれを身に付けた後にしましょう。
- 日経新聞を読む:毎日読む。経済、市場の知識をアップデート
- 株式投資の関連指標を書き写す:毎日やる。少しの心がけが体に浸み込む
- 株の銘柄を探す:適宜やる。思い浮かぶ度、何もなくても月に2-3回以上
- 四季報をめくりまくる:頻繁に。週に2-3回以上
- 株の良書を読んで知識量アップ:時間がとれるとき。可能な限りでOK
日経新聞を毎日読む
日経新聞を読むことが、投資家としてのスタート地点です。
経済の動きが分かっていないと動きが取れませんし、いい投資アイデアが出たとしても的外れになってしまいます。
経済や市場がどういう方向を向いて動いているのか、各業界の動向はどうなっているのか、昨日の株式市場はどういう理由で動いたのか。
日経新聞には、網羅的に書かれていて、非常に優れモノです。何十年も投資家が購読するのはやはりそれだけの理由があります。
株式市場は、経済の形を映すものです。
日経を読まずに株式市場に向かうのは、地図なしで異国の地を旅するのと同じことです。
また、金融機関も必ず読んでいるので(彼らは読まないと人にあらぬ扱いをされます)、日経で得られる情報を知らないだけでも騙されるリスクも上がります。
経済新聞なんて、はじめはとっつきにくい、読みにくいもの。それで当然だと思います。
だけど少しづつでも、たとえ一記事であっても目を向けていくことで読めるようになってきます。
ピアノもギターも指が動かなくても毎日触ることが大事ですよね。それと同じです。
慣れていない人でも日経新聞を読めるように、下記記事で分かりすく解説しています。
【日経新聞の読み方】株・資産運用の基礎ができる。10年超毎日読む金融マンが分かりやすく解説
すでに読みこなせるという人は、早く購読しましょう。
紙よりスマホが読みやすいという人は、こちらの電子版でもOKです。
株式投資の関連指標を書き写す
株価指数や為替レート、コモディティ価格などを書き写します。
とっても簡単、誰でもできる作業です。難しいことは考えなくていいので、とにかく決まった指標を書き写してください。
注意点は、毎日続けること。これだけです。
株が上がったのか、下がったのか、円高か円安か、たったこれだけのことでも意外と覚えてられないものです。でも書き写すという刺激を加えるだけで定着するのです。
頭の中で整理されてきますし、落ち着いて数字を見るとアイデアも出てくるもので、ベテラン投資家でも毎日続けている人もいます。
どの指標を書き写すのかなど、詳しくは下記の記事でガイドしています。
株式市場の指標を書き写す。1日5分の簡単株トレ
株の銘柄を探す
株の銘柄で何かいいものがないか・・・できるだけ考える機会を増やしてください。
上記の日経新聞を読む、株式投資の関連指標を書くなどを行っていると、「あ、こんな銘柄が面白そう」というのが浮かんできたりします。
気になったら、ググってみてほしいですし、同業他社や関連銘柄など恩恵がありそうな会社に思いを巡らせていってほしいです。
また、何も思い浮かばないときでも、スクリーニングをしてみたり、テーマ株をチェックしてみたり、株を探すアクションをとってください。たくさんやればやるほどいいですし、月に2-3回でもいいです。やるとやらないでは凄い差がついてきます。
株式投資は、半歩早く世の中の動きを読んで発想することが大事です。
頭の体操の繰り返しです。作業量に比例して投資家レベルが上がっていきます。
ただ、闇雲に考えていても難しいのも事実。
詳しいやり方は、こちらの記事を読んでください。
株の銘柄の探し方。初心者のうちから王道手法を身につけよう
四季報をめくりまくる
日本株は、約3,700銘柄の中からタイミングよく株をピックしていくゲームです。
銘柄を知っているほどに有利です。
ありがたいことに、全上場銘柄の情報を過不足なくリスティングしてくれている会社四季報。これを使わない手はありません。
3,700銘柄くらいなので、株マニアの中には、ほとんど知り尽くしていて尚且つ毎号四季報全読みする変態、いや強者もいます。
広辞苑ではないので、その気になって、自身の根性を動員すれば、読み切ることもできます。
何かテーマがあったときに、銘柄を知っているほど初動が早いです。
隅々まで知っていればすぐに株価に織り込まれてしまう大型株だけでなく、中小型株にチャンスを求めることもできます。
英語は辞書をめくるほどにボキャブラリーが増え、上手く使えるようになります。
株も四季報をめくるほどに勝負駒が増え、妙味を感じられるようになります。
気になった銘柄があったら、ググるより先に四季報をめくるクセをつけましょう。
週に2-3回以上は、めくる機会が欲しいです。
四季報の読み方はこちら
四季報からの銘柄探し。読み方の基本から活用術を完全ガイド
また、読み込みのメリットは、
会社四季報読み込みのメリット。読破率に比例して得られるもの
を参考にしてください。
四季報がまだ手元にない人はすぐに手に入れましょう。
下記は、2021年7月時点の最新号2021年夏号です。
株の良書を読んで知識量アップ
時間があれば、できるだけ良書を読んで正しい知識を増やしていきましょう。
ただ、株の本も玉石混交、いいものも悪いものたくさん書店に並んでいます。
どちらかと言うと読んでも意味ないな~という本のほうが多いです。
本は、値段は安いですが読書に費やす時間的コストが大きいです。
時間があり余っているならいいですが、できるだけ良書だけを読んで貰えたらと思わずにはいられません。
読むべき良書は、下記の記事にまとめていますので、取り組みやすいものから読んでみてください。
【株投資本 おすすめ 絶対的6冊+2冊】初心者から上級者まで。これぞ株式投資の教科書
また、時間がないので最高の一冊だけを教えてくれと言われれば、「ピーター・リンチの株で勝つ」を迷わずおすすめします。
知識は身に付けたときから、時間が味方になり複利的に磨かれていきます。
忘れないうちに今注文して、休日には届いているようにしましょう。
ピーター・リンチの株で勝つの要点は、こちらの記事をご参照ください。
ピーター・リンチの株で勝つは投資家のバイブル。神株本の要点
株式投資の勉強法サイクルまとめ
株式投資上達のためには、氾濫する情報に惑わされることなく、上記基本をサイクル化してください。
プロの投資家であっても、上記の基本が土台になってきます。
- 日経新聞をできる限り読む
- 株式投資の関連指標を書き写す
- 株の銘柄を探す
- 四季報をめくりまくる
- 株の良書を読む
基本を習慣化することこそ、揺るぎない強さへとつながります。
少しづつでも取り組んでみましょう。
習慣化する方法は、こちらで紹介しています。
【習慣づける方法・期間】21日間の小さな努力が無意識の習慣に変わる
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