積立投資は、少額から取り組めるため初心者に人気です。
2018年からは「つみたてNISA」もスタートし、よりハードルが下がっていますね。
積立投資は、投資入門用商品のイメージが強くなっていますが、リスクが限定的なので何でも買えばいいというものでもないので、積立投資にはそれに適した商品を選ぶ必要があります。
なんでもいいから貯金箱のように貯めればいいというわけにもいきません。
積立投資では、どのような商品を買えばいいのかについて解説します。
この記事が役に立つのは、こんな人です。
積立投資をはじめたいけど、何を買っていいか分からない。
積立投資をやっているけど本当にこれでいいか不安。
目次
積立投資では金利・配当など“インカム”収入が大きい商品を買う
積み立て投資では、金利や配当などの“インカム”が大きい資産を買ってください。
そうすることで、はじめて積立投資の意味があります。
ただ、少額ではじめたいのであれば、何も積立投資でなくても結構です。
積立投資をやるからには、狙いを持ちましょう。
インカム収入とは何か
“インカム”収入とは、資産を保有していれば入ってくる資産です。
- 債券の金利
- 株式の配当
- 不動産の家賃収入
などです。
株価や債券の価格は日々変動しますが、インカム収入はそれとは関わらずに定期的に入ってきます。
不動産も資産価格の変動は株式や債券よりも小さいですが、毎月家賃収入が入ってきますよね。
こういった性質の収入をインカム収入とかインカムゲインと呼びます。
ちなみに値上がり益で儲けるのをキャピタルゲインといいますが、対になるような言葉です。
積立投資では値上がり益を得にくい ~ドルコスト平均法~
積立投資は価格変動の影響を少なくするためリスクが低いと言われると思いますが、
その反面、値上がり益(キャピタルゲイン)を得にくいのです。
投資でありながら値上がり益が期待しにくい分、インカム収入を獲得しなければ満足な投資成果を実現することは難しいです。
積立投資は「ドルコスト平均法」と呼ばれる手法です。
こちらのサイトに掲載されていた下記の図が分かりやすいので引用させて頂きます。
図のように、毎月一定額を買付ける為、価格が安いときには多く買い、高いときには少なく買うことを繰り返します。
こうすることによって、値動きの影響を和らげて投資成果を平準化するのが「ドルコスト平均法」です。
しかし、これは逆に言えば投資タイミングによる利益を放棄しており、安く買って高く売ることができませんので値上がり益を稼ぐことは難しいです。
値上がり益を稼ごうと思えば、一定のところで積み立てを止めて平均買付け価格よりも値上がりしたところで売却するくらいしかなく、結局のところどこかで戦略転換を迫られます。
値上がり益を狙うのであれば「ドルコスト平均法」ではなく、相場をみて安値で買うことに徹するほうが賢明です。
安いところや上昇トレンドに乗っているところで何度かに分けて買付けたほうがいいです。
積立投資は価格変動リスクをヘッジしながらインカム収入を稼げる
一方で、インカム収入の大きい資産への投資はドルコスト平均法が真価を発揮します。
ドルコスト平均法は、値動きの影響を緩和してくれるので資産価格が下落した場合でも損失が限定的で、インカム収入の恩恵をより直接的に得られることになります。
ドルコスト平均法すなわち積立投資に向いている資産は、
- 金利が高いけれど為替変動が大きい外国債券
- 配当が高いけれど株価変動が大きい株式
- 高配当が魅力的だけど金利や景気で下落リスクがあるREIT(不動産関連資産)
などです。
余談ですが、私は高金利を狙って南アフリカランドに投資して、毎月一定額を買っていました。
為替変動リスクを抑え込めば、こうした資産にも手が出せます。
ドルコスト平均法により資産価格の変動をならすことで、インカム収入のうまみを抽出することを企図します。
さらに、元本だけでなく毎月の利息を再投資すれば複利効果が効いてリターンが高まります。
積立投資でターゲットにすべき資産:まとめ
- 積立投資ではインカム収入が大きい資産に投資する。
- インカム収入とは資産を保有していれば入ってくる収益。金利、配当、家賃など。
- 積立投資はドルコスト平均法と呼ばれる手法。資産価格の変動の影響を小さくする反面、値上がり益で儲けるには不向き。
- 積立投資は価格変動リスクをおさえながら、インカム収入を稼ぐことができる。
- 積立投資の例として、高金利の外国債券、高配当株式やREIT、定期収入の大きい不動産関連商品などが向いている。
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