株主優待 おすすめの外食銘柄集

株式投資
株主優待をひとつの楽しみとして株式投資をされている方も多いでしょう。
多くの個人投資家にとって魅力的な制度ではありますが、欲しい優待品や知っている企業の株を何となく買うという姿勢では怪我のもとです。
優待狙いであっても十分に採算性を考えて投資を決める必要があります。

「配当+優待利回り」を要チェック

株主優待の権利確定日は配当と同じ日となることから、配当金額と優待の金額換算額を合計したものを収益として、利回りを意識しましょう。

最低単位で投資する場合は、最低単元で獲得できる配当、優待の金額を単元投資金額で割って利回りを求めます。
配当+優待の採算性:(配当+優待)÷投資金額
なお、優待で獲得できる品は保有株数によって違う銘柄があるので注意してください。
株主数の増加を狙っている企業が多いので、一定株数までは優待品が増えていくものの、それを超えると優待品が増えないケースが多い為、要確認しましょう。

ここでは、優待で特に人気がある外食産業の銘柄を採算性を軸にピックしました。

優待内容、金額は会社四季報の巻末、配当は予想配当、利回りは2020/4/22終値ベースです。
優待の利回りは最低単元年間分をもとにしています。

(会社方針により変更になる場合がありますので、ご注意、ご容赦ください。投資決定に際しては必ず最新の情報をご確認ください。)

優待外食銘柄その①:(3387)クリエイト・レストランツ・ホールディングス

「配当利回り2.37%。配当+優待利回り10.28%」

凄く割がいいです。
配当利回りも全然悪くなく、純粋な株主還元の観点でもいいですね。
そして、優待の高さが特筆すべき水準です。
最低単元100株だと50,600円で株が買えます。それに対して、配当で約1,200円、優待で4,000円貰えますので資金効率はいいですね。
社名ではピンとこない人も多いかと思いますが、かなり沢山のお店を持っています。
有名どころというか私が知ってるところで言うと、磯丸水産、かごの屋、しゃぶ菜、つけめんTETSUなどです。
外食産業の中でも規模拡大意欲が強く、買収にも積極的な会社です。
株価対策と同時に食べに来てくれるファン株主を増やす戦略で優待に力を入れています。
最近、優待ポリシーが変更、細分化されており小口株主の保有株数増、長期保有を促しています。
優待時期:2月、8月
優待内容:優待食事券
・100株以上、2,000円相当
・200株以上、4,000円相当
・400株以上、6,000円相当
・600株以上、8,000円相当
・1,000株以上、10,000円相当
・3,000株以上、16,000円相当
・6,000株以上、24,000円相当
・9,000株以上、30,000円相当
※1年以上継続保有の場合、
400株以上3,000株未満は2,000円相当、
3,000株以上6,000株未満は4,000円相当、
6,000株以上9,000株未満は6,000円相当、
9,000株以上は8,000円相当を追加

優待外食銘柄その②:(3563)スシローグローバルホールディングス

「配当利回り5.47%。配当+優待利回り7.90%」

ご存じ回転寿司のスシロー。
こちらもかなり割がいいです。
2017年に再上場して以来、株価対策、ファン株主づくりを特に重要視するようになりました。
コロナウイルスが広がる前までは、矢継ぎ早のフェア展開が奏功し、絶好調を維持していました。
株価下落によって、利回りはぐんと上がってますね。
回転寿司業界は外食産業屈指の成長マーケットです。
コロナ後に再び休日は家族連れ、平日はおしゃべり客(スイーツでお茶とかも多いんです)で賑わう姿が戻れば株価回復も早そうです。
優待時期:9月、3月
優待内容:①優待割引券、②平日限定割引券
100株以上、①1,500円相当、②500円相当
200株以上、①3,000円相当、②1,000円相当
500株以上、①7,500円相当、②2,500円相当

①、②自社グループ国内直営店舗で利用可

優待外食銘柄その③:(8209)フレンドリー

「配当利回り0.00%。優待+配当利回り7.15%」

ファミレス、うどんですね。
配当ゼロだが株主優待は厚め。
かなりメッセージはっきり。というかある意味尖ってます。
機関投資家はいらんから、個人投資家だけ募集みたいなメッセージです。
優待内容もシンプルです。
ここでは、配当優待の採算性でのみピックアップしてますので、割はいいです。
但し業績面で苦戦してますので、要注意。
あくまで業績の悪さを十分織り込んで、株価が低位にあるときに拾うというスタンスがいいと思います。
優待時期:3月、9月
優待内容:優待券(500円)
・100株以上、10枚
・200株以上、20枚

・300株以上、30枚

優待外食銘柄その④:(3397)トリドールホールディングス

「配当利回り0.06%。配当+優待利回り7.90%」

焼鳥とうどん。
「丸亀製麺」といったほうがピンとくるでしょうか。
最近では天ぷら屋さん(まきの)も人気ですね。
この天ぷら美味しいと評判のようで、私も行きたい・・・
集客目的が強そうですが、ファン株主づくりを大事に考えていると思います。
最近は携帯会社とコラボしてクーポンとかも配ってます。
数年前までは急成長中であり、株価も常に高値圏の印象でしたが、成熟フェーズに移ってきた感があります。
まだ競争力のある会社ではあるので、いいところで拾うといいでしょう。
優待時期:3月、9月
優待内容:割引券(100円)
・100株以上、40枚
・500株以上、100枚
・1,000株以上、150枚
※200株以上を1年以上継続保有の場合30枚を追加

優待外食銘柄その⑤:(7562)安楽亭

「配当利回り0.00%。配当+優待利回り5.71%」

ちょっと安めの焼肉屋さんですね。
ここもポリシーがはっきりしています。
配当出さないが、優待は厚く出す。
ファン株主が食べに来て欲しい一方で、還元面で機関投資家への訴求はあまりする気がない感じ。
あまりお店に行かないよっていう人にはお米等と交換もできるので、この選択性は嬉しいですね。
ちなみに優待でお米券を出す会社も結構あります。
業績は厳しいので、これも注意しながらの銘柄です。
優待時期:3月、9月
優待内容:①飲食優待券(500円)、②飲食優待券(20%割引)
・100株以上、①26枚、②6枚
・200株以上、①52枚、②12枚
①1,000円以上の利用につき1,000円ごとに1枚利用可。
国内株主に限り優待券26枚と引換えにお米等と交換可。
取扱店舗「安楽亭」「アグリコ」「春秋亭」「七輪房」等。

②取扱店舗「安楽亭」「アグリコ」「春秋亭」「七輪房」等。

優待外食銘柄その⑥:(3197)すかいらーく

「配当利回り1.21%。配当+優待利回り5.13%」
ご存じすかいらーく。
ガスト、バーミヤン、夢庵など有名なお店が沢山ありますね。
株式市場でも外食産業を代表する銘柄のひとつです。
外人株主も一定割合おり機関投資家への対応もしっかりしながら、ファン株主を獲得する戦略をとっています。
ここの優待を獲得したことがある人は結構いて、以来楽しみにしてることも多いのではないでしょうか。
ファン株主の獲得は上手くいっていると言えるように思います。
業績も悪くないです。
コロナ後の復活が待たれるところで、安値で拾っておくのはいい戦略かも知れません。
優待時期:12月、6月

優待内容:飲食代割引カード

(12月のみ)
・100株以上、3,000円相当
・300株以上、11,000円相当
・500株以上、18,000円相当
・1,000株以上、36,000円相当
(6月)
・100株以上、3,000円相当
・300株以上、9,000円相当
・500株以上、15,000円相当
・1,000株以上、33,000円相当

まとめ

  • 株主優待銘柄はまず「配当+優待利回り」で採算性をチェック。配当+優待の採算性:(配当+優待)÷投資金額
  • 採算性上位銘柄には、クリエイトレストランツHD、スシローグローバルHD、フレンドリー、トリドールHD、安楽亭、すかいらーくがある
  • 投資銘柄を決める際には、採算性、業績、株価(割高、割安)を総合的に判断する
優待だけに目が行ってはいけませんが、効果的に活用して貰えればなと思います。
また、株価下落に際しては配当利回りがブレーキをかける効果がありますが、優待も金銭的価値を考えれば類似の効果が期待できるでしょう。
コロナウイルスの影響は注視が必要ですが、安値で拾えないかという視点は常に意識しておきたいところです。

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