スラムダンク勝利学からの学び。感想にとどまらず日々意識できるポイント

おすすめ本/書評
読みやすいセルフコントロール、心理学の本として、「スラムダンク勝利学」があります。
名作漫画「スラムダンク」には、感動とともに多くの学びが詰まっています。
「あきらめたらそこで試合終了だよ」とか、印象的なフレーズを自身を鼓舞する言葉として心にテイクノートしている人は多いと思います。
しかし、作中エピソードの一つひとつから具体的な学びを抜粋している人は少ないと思います。
「スラムダンク勝利学」は、スポーツ心理学の専門家からの分析的視点で、具体的な行動レベルに落とし込み、戦略的に自分を成長させる法則を解説してくれています。
あらゆる分野で成功したい人自分を成長させたい人には価値ある一冊だと思います。
少し前に2人の方の相談に乗っていて、思わず「スラムダンク勝利学」からの受け売りを話してしまったのですが、それを例にとって同著からの大きな学びを紹介したいと思います。
ちなみに相談に乗った方とは、一人はたまたま長時間乗ったタクシーの運転手さん、もう一人は古い友人です。
それぞれ別々の相談内容でしたが、共通して感じたのは「自分で勝手に限界つくって人生つまらなくしてないか?」ということでした・・・

スラムダンク勝利学からの学び:「日々、“石”を置いていく」

二人と話しをする中で、気付いたら何度も口をついて出ていたのが「日々、“石”を置いていく」という言葉です。

著者である辻秀一氏の言う「目標に向かって“石”を置いていく」とは、毎日やるべきことを積み重ねていくということです。

漫画「スラムダンク」になぞって言えば、全国制覇という目標を達成するためにまずインターハイに出なければいけません。
現在からインターハイ県予選まで180日あるとすれば、その180日間の一日、一日に“やるべきこと”があります。

ある日はそれが猛練習であったり、またある日は休養であったり、或いは基礎練習の反復であったり、毎日やるべきことがあります。

現在地から目標日までの180日間をラインでつないだとして、“やるべきこと”に全力を尽くせたら一日一個“石”を置いていきます。
しっかりした“石”が180個揃えば自信を持って本番に臨めます。

これが著者のいう“石”理論です。
カレンダーに丸印をつけていくとか、シールを貼っていくとかと手法としては同じですね。

また、高校野球好きな私としては元横浜高校監督渡辺元智氏の「目標がその日その日を支配する」という言葉が同義語としてグッときます。
松坂投手の座右の銘としても広く知られていますね。
それともう一つ、好きな言葉で「何も咲かない寒い日は下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く」という言葉があります。
マラソン高橋尚子元選手が大事にした言葉として有名です。

“石”を置いていくということは、毎日を目標に沿って積み重ねていくということです。

どんなに遠い目標であったとしても、ひとつの“石”が小さかったとしても少しでも目標に沿って、なりたい自分に向かって積み重ねていくことが自信生きがいにつながってくると思うのです。

スラムダンク勝利学からの学び:「“やるべきこと”に集中する」

毎日、“石”を積み重ねていけば人生後悔が少なくなるし、“やるべきこと”をしっかりやれるのが幸福な人生への道であり“石”を置いている毎日こそが幸福そのものかも知れません。

しかし、冒頭の二人と話していると、
“やるべきこと”が分からなかったり、
“やるべきこと”の時間をつくれない人も多いのかなとか、
遠慮して“やるべきこと”ができてないんじゃないかと思ってしまいました。
会社勤めをしていると時間がつくりにくいですし、
日々に一杯になってやるべきことが分からなくなったり、
会社、上司、同僚に遠慮してできないなんて人もいたりします。
だけれども、小さくてもいいから、自分の人生に“石”を置いていかなければ幸せは来ないと思います。
お話しした方の場合は“やるべきこと”が分からないというケースでした。

この場合、どういう状態が自分にとって幸せかが自覚できていなかったり、分かっていたとしても現在からゴールまでの“石”をならべるラインがはっきりしてなかったりします。

楽なのがいいという人もいますが、ただ楽なだけだとすぐ飽きます。

自分の目標に向かって正しい苦しみを味わっているほうが楽しいです!
スラムダンクでいうと桜木花道がシュート2万本練習してたりするときです。
あくまで正しい苦しみというのが大事で、未熟な指導者から人格否定されながらやるようなケースとは全然違います。
桜木は、安西先生から納得する説明を受けた上で、自分で決めて正しい苦しみと向き合ったからこそ成長したのです。
“やるべきこと”が分からない場合は、自分と向き合って方向軸をしっかり定めて欲しいと思います。
それともう一人の方は、“遠慮してやるべきことができていない”というケースでした。
まさか上司からの命令が“やるべきこと”なんて思ってる人はいないと思いますが、
それに縛られて他のことができないケースとか、会社以外に“やるべきこと”があるのに周囲の目が気になって帰れないとか、そんな人も沢山いると思います。
勿体な過ぎます。
あなた誰のために生きてるんですか?って疑問に思います。
やらなければならないことがあるなら、それを要領よく片付ける努力で対応してもいいし、上司が間違っているなら話し合うなり、必要なら喧嘩するなり、何か解決策を見出すべきだと思います。
結果以上に行動が大切です。
行動なくして何も変わらないし、時としてそれ自体が“やるべきこと”に含まれるかも知れません。
勤務先以外に“やるべきこと”がある人も沢山いると思いますが、周囲の目が気になるなら、“やるべきこと”の大切さと変に思われることの負担を天秤にかけるしかないですね。
それで“やるべきこと”が勝ったのならあとは自分に負けないことです。
“やるべきこと”に集中できる環境が整っていないと妥協せず自分でそれをやるために知恵を絞って欲しいと思います。

スラムダンク勝利学からの学び:まとめ

  • 現在と目標をラインでつなげて、それに向かって行動を積み重ねる=「“石”を置いていく」ことが大切
  • “やるべきこと”をやる。できない環境に妥協せず、“やるべきことをやる”ために知恵を絞る
ここで紹介したのは、スラムダンク勝利学からの学びの一部に過ぎません。
セルフイメージの大切さを中心に、多くの学びが分かりやすく解説されています。
根性の正しい使い方であるとか、感謝することは何故大切なのかとか、世間的な常識としてではなく理論的に解説されており、改めて腹に落ちることが多いと思います。

楽しくスラスラ読めてオススメです。

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