中小型株の探し方5選と注意したいこと

株式投資

中小型株発掘は株の醍醐味のひとつです。
大型株と違って情報が十分に株価に織り込まれていないので、それが染み渡っていく過程での上昇幅が大きいです。

しかし、有望な中小型株は見つけるのが難しいです。

ベテラン個人投資家でも、前から知っている数銘柄のみであったり、知人や証券会社に勧められた銘柄、ニュースで見た銘柄を買うにとどまっています。
中々、探し方を体系立って知っている人は少ないものです。

この記事では、銘柄発掘の中でも「中小型株の探し方」に絞って伝えたいと思います。
ご紹介するのは、機関投資家のファンドマネージャーも使っている手法であり、誰でも取り組めるものでもあります。

中小型株の定義

中小型株の定義は具体的に決まっていませんが、時価総額がボーダーになります。
時価総額1,000億円以下が中小型株であるとよく言われます。

ただ、もう少し対象を広げたいので、
投資銘柄を探すにあたっては、時価総額3,000億円までを対象とするといいでしょう。

銘柄の情報が知れ渡り過ぎていると、株価上昇の源泉である情報ギャップが少な過ぎるので、主要証券会社アナリストのカバーが2-3人程度までの銘柄を狙いましょう。

国内上場銘柄約3,800社のうち、アナリストがカバーしているのは400-500社程度にとどまります。
日本株式市場には、日の目を浴びていない隠れた優良銘柄がたくさんあります。

中小型株の探し方5選

中小型株の探し方を5つ紹介します。
それぞれ手間のかかり方と有効度が異なりますので、以下に図示しました。

あくまで目安ですが、参考にしてください。
アナリストレポートを読むこと、中小型株投信の組入銘柄を見ることはすぐにできるのでやってみてください。

その他の手法も何回か繰り返せば誰でもできるようになりますし、意外に皆やってないので少しの努力でアドバンテージになりますよ。

手軽な順に紹介していきますね。

アセットインフォリード作成

アナリストレポート

個人投資家でも閲覧可能なアナリストレポートがあります。
大手証券会社のアナリストレポートは、機関投資家向けに発行され大型株が中心です。

しかし、下記のリサーチ機関のレポートは無料で誰でも閲覧可能です。
また、中小型株のレポートも多いです。

証券リサーチセンター
フィスコ 企業調査レポート
シェアードリサーチ

中小型株投信の組入銘柄を見る

中小型株を投資対象とする投資信託の組入銘柄を参考にするのも手軽です。
投資信託は、運用報告書が公開されていて、いつでも誰でも見ることができます。
パフォーマンスの良し悪しはありますが、それでも資産運用を生業とするファンドマネージャーが選定した銘柄です。

投信を購入してしまうと購入時手数料だけでなく、保有しているだけで信託報酬がかかったりとコスト負担が重いです。

ただ、肝心の中身である銘柄を見るだけならタダなんですよね。
手数料の安い(場合によってはタダ)のネット証券で同じようにポートフォリオを組んでしまえば、コストなしで持てますね。最低投資単元なら資産規模がそんなに大きくなくても可能でしょう。
細かい話をすれば論点はもうちょっとありますが、イメージそのような感じです。

運用報告書の一例を取り上げます。
老舗中小型ファンドの明治安田アセットマネジメントが運用するグローイングカバーズの運用報告書です。

こちらのファンド紹介ページから、スクロールして運用報告書の最新年月のものを開いてください。
(運用報告書のリンクそのものを貼ると変更になるといけないので、ファンド紹介ページを貼ります。)

組入資産明細表の欄に、業種ごとに全組入銘柄が一覧されています。
組入金額の多い銘柄を見ると、メンバーズ、シグマクシス、寿スピリッツ、トランザクション、エムアップホールディングス・・などなど多彩な銘柄が並んでいます。

色んなファンドの中身を見てみると勉強になります。
こういったカンニングはどんどんやるべきだと思います。

スクリーニング

ここからは自力での銘柄発掘になります。
上場銘柄の中から条件を指定して、対象銘柄を拾い上げます

中小型成長株をスクリーニングするとすれば、
時価総額3,000億円以下、売上高成長率10%以上・・・など条件を入力していきます。
更にその中で、まだ魅力に気づかれていない銘柄ならPER15倍以下など条件を不可します。

条件が多くなるほどピタッとくる銘柄が出やすいですが、数も減ります。
このあたりの感覚を何回もやって掴んで欲しいです。

難しそうに聞こえるかも知れませんがやっていることは、
例えば引っ越しの際に、SUUMOで、駅徒歩10分、家賃8万円以下、1DK、バストイレ別・・・などと条件で絞っているのと同じです。

また、スクリーニングはトレーダーズウェブの銘柄スクリーニングが無料で使えますし、
会社四季報CD-ROM版を購入してやるのがオススメです。
下記で購入できます。

投資テーマの深堀

テーマ株投資を中小型株にまで落としこんで深堀りしていく方法です。
テーマの例として、

  • 脱炭素社会の実現
  • 5G・6G
  • AI
  • CASE
  • アフターコロナ
  • 認知症対策

などなど沢山あると思いますが、代表銘柄にとどまらず、細かく探していく方法です。
人が気づいていないところまで踏み込むことでチャンスが得られます。

四季報読み込み

もうそのまま・・会社四季報を読み込むという方法です。
これは骨が折れますが、銘柄ピックにはとても有効です。
大変勉強にもなるので、自分の株力も高まります。

ガチ勢の人、時間がある人は取り組んでみてください。
苦労するだけのことはあります。

詳しいやり方は、下記の記事を参照ください。
四季報からの銘柄探し。読み方の基本から活用術を完全ガイド
会社四季報読み込みのメリット。読破率に比例して得られるもの

また、読み込むか否かに関わらず株をやるなら四季報は必須で揃えておきましょう
これがないと銘柄概要を見ることすら一苦労、野球選手にとってのグローブくらい必需品です。

その他、銘柄探しに関する関連記事です。
この記事は、中小型株に焦点を当てて書いていますが、基本的な考え方は同じです。
株の銘柄の探し方。初心者のうちから王道手法を身につけよう
ピーター・リンチの株で勝つは投資家のバイブル。神株本まとめ
テンバガー銘柄の特徴。高ROE企業、時流を捉えた銘柄をマーク

中小型株発掘でハズレを引かないために

バリュートラップに気を付ける

中小型株だけでなく、割安株発掘でもよくあるのですが、バリュートラップに気をつけてください。

バリュートラップとは、一言で言えば万年割安株
PBR1倍割れが続いているなど、いつもいつでも安い株。

こうした株によくあるのが万年割安株であるだけの理由があって、ずーっと上がらないというケース。割安が修正されるシナリオが欲しいところです。

これはプロであっても、頑張って調べても避けようがない部分はありますが、バリュートラップではないかという意識は持つようにしてください

個人的には、高配当銘柄で下値が堅ければ全然アリですけどね。

流動性に注意

中小型株特有のリスクです。
流動性が低くて、売買が不自由になる可能性には留意してください。

銘柄選定の際に売買代金をチェックしておくこと、あまりにマイクロな銘柄には手を出さないことで回避できます。

売買代金は最低一日1千万円程度、時価総額では100億円以上を勧めます。
片方満たしていればOK。

コツをつかんでくれば、この縛りを解いてもいいでしょう。

話題性に食いつかない

ニュースで取り上げられたり、流行りでドカンと株価がハネる時があります。
こうした銘柄を追いかけて高値掴みしてしまうのが初心者あるあるです。

キラキラに見えている銘柄ほど注意しましょう。
一時の流行りに手を出すのは危険です。

銘柄発掘が難しい初心者のうちほど話題性についていきたくなるものです。
儲けるよりも損しないという意識を持って、高値掴みには気を付けてください。
高値を掴むならバリュートラップにはまったほうが100倍マシです。

見逃し三振してもいい・・くらいの気構えでいましょう。

中小型株の探し方まとめ

5つの銘柄発掘の方法を試して、レパートリー増やしていきましょう。
取り組むほどにチャンスも広がっていきますし、成長も実感できます。

また、発掘した銘柄は株価を観察しておくようにしましょう。
一度調べた銘柄はリストアップのうえ、ロックオンします。

ネット証券で口座開設して、株価閲覧システムを無料で使いましょう
めぼしい銘柄があったときに、発注する準備も整います。
口座開設も口座管理も無料ですので失うものはありませんし、株価を見るだけでも勉強になります
正直ネット証券に大きな差はありませんが、元祖ネット証券老舗の松井証券なら安心感も違います。
下記から見てみてください。

中小型株に限らず、株式投資を勉強しようという人は、下記記事でやるべきことを網羅しているので、こちらもぜひ読んでみてください。
株式投資の勉強はこれを繰り返せ。難しい方法論より基本のサイクル化

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